餅の星野屋・星野輝彦さん「餅と団子の文化を伝えていきたい」(real local Yamagata)




“山形の餅文化というと、少し特殊なところがありますよね。例えば「ぬた(ずんだ)餅」と「納豆餅」は他地域ではあまりない、珍しいものです。ぬたは、仙台では「ずんだ」って言って、全国的には仙台名物のように言われてますけど、あれはもともとは山形の食べ物で、伊達政宗の時代に仙台に行った山形の職人さんによって向こうで広まったと言われています。山形では「ぬた」はあまりに日常的だから、名物とさえ思われないですけど。こういう餅の文化も山形の大きな魅力ですから、山形の温泉を楽しむように、山形の蕎麦を楽しむように、ぜひ山形の餅と団子を楽しみに多くのひとが来てくれたら…と願っています。”

“かつては市内のそれぞれのまちにあった餅屋も、いまではその多くが姿を消しました。現在まで営業をつづけている餅屋であっても、そのいくつかは後継者がいないなどの理由でこれから店を畳むかもしれません。うちもどうなるかわかりません。このままでは山形の餅文化は本当に消滅してしまうんじゃないかと心配です。”

“餅屋さんっていいね、餅屋をやりたいなって思ってくれて、起業してくれる若いひとが現れることを期待したいです。もしもそういう志をもった熱意ある若いひとが「教えて下さい」って言ってきてくれたら、ぜひ喜んで教えたいですね。どうにかして、山形のまちと共にある餅と団子の文化を絶やさないようにしたいものです。”

引用/real local Yamagata
インタビュー / 星野輝彦さん「いいまち、いい餅、いい団子。餅の星野屋・星野輝彦さん」

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