テクノクオーツ株式会社/松浦陽さん
Q:現在の業務内容を教えて下さい。
松浦さん:中途採用で入社し、現在2年目です。私は製造開発課という部署に在籍しています。具体的には、将来新しい製品になるものや新しい加工法として利用できるものを生み出すのが仕事です。研究職に近いと思います。
Q:転職されたそうですがテクノクオーツを選んだ「決め手」はなんでしたか。
松浦さん:インターネットで県内の企業を調べたほか、転職エージェントも利用しました。テクノクオーツを選んだのは、ちょうどコロナ禍に転職活動をしていたこともあり、半導体事業がとても活況と聞いたのがひとつの理由です。私は大学時代に電気を流せるインクを使って紙に電気を流す回路の研究をしていたこともあり、何かを開発、研究する仕事に興味がありました。県内に開発の部署を持っている企業は少なかったのも決め手となりました。
Q:働いてみて、御社の魅力をどう感じていらっしゃいますか。
松浦さん:製造の面で、もっと機械化が進んでいるのかと思っていましたが、意外と手作業で行なう工程も多く、職人技を必要とする部分が残っていることはいい意味でギャップを受けたところです。
私の課は、上司ふたりと20歳近く年が離れています。取り扱っている内容が難しかったりすると、そもそも考えていることが合っているのか私自身確証がなかったりもするので、ベテランのおふたりの意見を伺いながら、より正しく理解できるように努めています。小さいことでも聞ける環境ですし、発言しやすい雰囲気を作ってくださっているのは、会社全体の良さだと感じています。
有給休暇が取りやすいのもそうですが、インフルエンザの予防接種を会社負担で受けられ、しかも勤務時間内にやってくれるのでどこかに出向く必要がないのもメリットに感じています。先日は、会社負担で通信教育が受けられる制度を利用し、原価計算などの知識が深まる授業を受けました。普段、どうしても技術ばかりに目がいってしまってコスト面を気にしたことがなかったので、頭の中にコストのメモを入れながら開発ができれば、取引先にもいい提案ができるのではないかと思って、それを選びました。会社負担で新しいことが学べるのは、ありがたいです。
Q:学生のみなさんに就職するときのアドバイスはありますか。
松浦さん:社会に出て4年が経ち、今できることを広げていきたいという気持ちがあります。技術の話にフォーカスしすぎて周りが見えなくなるときもあるので、他部署のことも考えて、周りを見ながら進められるように注意しています。
弊社は取引先が海外企業の場合も多く、学生時代にもっと語学を学ぶべきだったと実感しています。自由な時間も多いと思うので、社会に出たらなかなかできないと思うことを考えて経験しておくこともいいのではないでしょうか。
学生のときに思い描いていた社会のイメージと実際は別世界のように感じることがあります。社会に出る前の先入観はあまり持たないほうがいいかもしれません。まったくの別次元だと思って飛び込んでみる気持ちで就活に取り組めば、社会でのギャップも悪い方向に働かないのではないかと思います。
Company Data | 商号 | テクノクオーツ株式会社 |
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設立 | 1976年(昭和51 年)10 月2 日 | |
上場取引所 | 東京証券取引所スタンダード市場(証券コード:5217) | |
本社 | 〒164-0012 東京都中野区本町 一丁目32番2号 ハーモニータワー12階 | |
生産拠点 | 蔵王工場、蔵王南工場、山形工場 | |
主要製品 | 1)半導体製造装置用製品(反応管、キャリアボート、ベルジャー、石英リング、シリコン電極) 2)理化学機器用製品(石英ガラスセル、G・Lクロマトグラフィー用製品、テドラーバッグ) 3)その他( 半導体製造用加熱機器(ヒーター)他) |
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Webサイト | https://www.techno-q.com/ |
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photo & video: Zen Watanabe, Kaho Fuse, Suzuka Sato(strobelight)
text: Natsumi Nakayama