岡崎医療株式会社/山川和希さん

昭和30年代半ばの創業当時、主たる事業はレントゲン装置とそのフィルムの販売であったという岡崎医療株式会社。それから約60年後の現在にまでわたる長い年月、地域医療を担う病院やクリニックなどを顧客としてきた同社は、医療現場の要請にいちはやく応じながら事業のあり方を変化させてきたという。取扱う商品はもちろん、事業領域までも広げつつ、いままさにこの瞬間にも変化をつづけているのだ。

時代がアナログからデジタルへさらにはAIへと大きく変わりゆく今、従来までの仕事のあり方にもまた大きな変化を求められていく。さて、そうしたなかでわたしたちは、就職や仕事について、どんなことを考えればいいのだろうか。同社の若き営業マン、山川和希さんにお話を伺った。

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入社四年目の山形営業所 山川和希さん。東北文教大学卒業後、入社。


Q:会社との出会いについて教えてください。


山川さん:大学の進路センターの担当の方から「岡崎医療という会社があるよ」と教えていただきました。それがきっかけで、実際に会社見学に伺わせてもらい、面接を受け、入社に至ったというような流れです。自分にとっては「医療分野の地元企業で、営業として働くことができる」ということがこの会社を選んだ決め手のひとつだったように思います。

大学時代から人と話すのが好きで、自分のことはあまり人見知りしない性格だと思っていました。就職活動をしていた初期の段階では教員になることを目指して教育実習にも行きましたから、子どもたちや先生がたとコミュニケーションを積極的に取るという経験もしてきました。ですので、おじいちゃんおばあちゃんをも含めた幅広い年代の地域のみなさんと喋ったりするようなコミュニケーションのなかで自分の良さを活かして働くことができる、というのがいいなと思ったんですね。また、岡崎医療という会社は取引先や顧客が多く、大きなシェアを持っているということも知って、この会社で働きたいと思いました。

齋藤社長(右)と。


Q:今どんなお仕事をされ、どういうやりがいを感じていらっしゃるのでしょう。

山川さん:弊社は、地域の病院やクリニックといった医療機関に対して医療機器を販売するという代理店のような役割を担う会社です。私はそのなかでもクリニック担当の営業として、山形市内のクリニックを回っています。営業ですから、もちろんモノを売ることはとても大事な仕事ではあるのですが、ご注文頂いた商品をお客様のところに納品しにいったり、すでに納めた機械のメンテナンスに伺ったり、他にもお客様からの要望があったときにはそれにお応えしてしていく、というのも大切な仕事です。

実際に、納入した機械が現場でトラブルになることもありますから、そういったときに素早くフォローに入ることができれば、先生や看護師さんから「来てくれてありがとう」とか「早く対応してくれてありがとう」というような言葉をいただくこともあります。実際にそういうふうに喜んでもらえたり感謝してもらえることは、仕事をつづけていく上で大きなモチベーションになります。

もちろんこうしたことが最初からできたわけでは全くありません。入社する段階では医療の世界についてはほとんど無知でした。入社して最初の1年間は上司や先輩に同行して回って、どこの病院にはどういった機械が入ってるのかとか、どこの施設ではどういうふうな機械を使うのかとか、そういうことを1年がかりで勉強しました。

この会社に入って一番いいなと思うのは、社員同士のコミュニケーションがすごく良いということです。これがもし雰囲気の悪い会社であれば、人間関係が希薄になったり、それが苦で辞めていく人もいると思うので。でも、この会社は社員の距離感が近く、分からないことや疑問に思ったことがあれば、すぐ上司や先輩に質問したりして解決することができる。それが自分の成長やレベルアップにつながる大きな鍵になると思うので、ありがたいなって思います。



Q:これから就職を考える人たちに、こういうことを少し考えてみたらいいんじゃない、というアドバイスをお願いします。

山川さん:特に私のように就職活動の途中で方向転換をしたり悩んだりするような人は、自分が気になる企業については自分で調べて、実際に会社見学したり、会社の雰囲気や業務内容や福利厚生をしっかり自分の目で把握して、どういった仕事をしていくのかっていうイメージを働かせてみることが大事になってくると思います。1回はしっかりと自分で足を運んで見てみる、ということが大事なのかなと思います。

ネットに書いてある情報と実際の会社の中での情報ってやっぱり違うと思いますので、そういうところからギャップが生まれてくると思うんです。自分が思ってた仕事内容と違ったり、人間関係が難しかったり、会社の雰囲気が悪かったり、そういうことを理由に会社を辞めてしまうという話もよく聞きますから、会社を選ぶにあたっては、自分で足を運ぶということが大切だと思いますね。

Company Data 名称 岡崎医療株式会社
代表者 代表取締役社長 齋藤 嘉廣
所在地 本社 〒990-0025 山形市あこや町三丁目4番3号
  従業員数 88名(2023年4月現在)
  事業内容 各種医療機器・福祉介護用品販売、福祉用具貸与、調剤薬局、生活支援(家事代行)サービス
Webサイト http://www.okazaki-iryo.jp/

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photo & video: Kaho Fuse, Suzuka Sato(strobelight)
text: Minoru Nasu(real local Yamagata

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